パパイヤは別名パパヤ・モクカまたは、蕃瓜樹(ばんかじゅ)とも言います。パパイヤは中南米原産。16世紀、スペイン人によって発見され、カリブ海沿岸に伝わりました。東洋にパパイヤ(が伝わったのは18世紀です。パパイヤの栽培には熱帯から亜熱帯の気候が適していることから、フィリピン、ハワイ、台湾、フィジーなどが生産国となります。日本では沖縄県、鹿児島県及び宮崎県で栽培が行われています。
パパイヤを栽培するには、フィリピンやハワイといった温暖な気候が欠かせません。年中を通して、
南国の強い日差しを受けて自然に育ったパパイヤがやはり1番美味しいということでしょう。
日本国内でも沖縄や、宮崎、鹿児島などでパパイヤを栽培しています。これらの地域では冬から春にかけての気温がパパイヤにとって低いことと、台風の影響もあり、ほとんどが施設(ハウス)栽培が主流です。
国内に流通している量は、輸入パパイヤと比べて、
全体の2%ほどにしかなりません。そのためパパイヤのほとんどは輸入品となるため、とりわけ鮮度を要求される、栄養価の高い青パパイヤは日本とは、すこし縁の遠いといえます。
パパイヤが日本で最初に沖縄に伝来したのは明治時代のこと。長寿の薬として珍重され、万寿売り(まんじゅうい)または、万寿華(まんじゅか)という大変めでたい名前で呼ばれていました。現在でも沖縄県は国頭郡では、“ぬちぐすい”=命の薬と呼び、料理に使ったり、胃の痛みや下痢の時、産後の栄養補給として食べられています。
インドではサンスクリット語で「パパイ」といいます。スキンケアや傷口を治すのに使用されます。
食べ過ぎや脂っこい料理の食後の消化を助けるために、また、夏バテ防止のスタミナドリンクとして飲まれています。
太平洋の島々では毒蛇にかまれた時や蜂に刺された時の解毒剤として使用されています。
青パパイヤから抽出したパパイン酵素を注射薬として椎間板ヘルニアの治療薬として使用されています。パパイン酵素の医療用サプリメントもたくさんあります。
日本でもパパイヤ酵素は医薬品として取り扱われています。
パパイヤのことをもっと知りたい方はパパイヤ大学のサイトをご覧ください。