弊社工場スタッフは優秀で真面目、そして陽気なフィリピーナ。毎朝の体調チェック(目に見えない微生物を扱うため、体調のすぐれないものは工場内に入室させない)を欠かさず、雑菌の混入を防ぐために、玄関と工場入り口での靴履き替え、手洗い・うがい・消毒の励行しています。
服装は完全防備のユニフォームでエアーシャワー後に入室。 器具は完全滅菌し、室内は整理整頓と清掃を毎日行っています。
また、これらのルールを監視するルールチェック担当者を選任し、スタッフのチェックを行い、毎週報告書を提出しています。
さらに、そのルールチェック担当者が調査を的確に行っているかを工場長がチェックするなどいたるところで2重3重のチェック管理を行っています。
毛髪等の落下は食品工場、とりわけバイオ・ノーマライザーのように酵母を用いる工場では細心の注意を払い、衛生管理を行う必要があります。
その工夫の一つとして、作業ユニフォームが挙げられます。右のイラストのように袖口、上着の裾、パンツの裾口を徹底的に密閉することで、体毛等の落下による製品への混入を防止するクリーンユニフォームを着用しています。
フィリピン工場内では常温(25度)に設定を徹底しています。簡単なことのようですが、フィリピン人スタッフはエアコンの設定温度を常に下げようとします。しかも冷房能力を最大にして.........。大半のフィリピン家庭にはエアコンはなく、エアコン操作に慣れていません。ですので、頭ごなしに叱ってはいけません。
フィリピン人には“ヒヤ”といわれる恥の文化があります。日本での「メンツ」のことで、日本人はメンツを潰されるような叱責を会社で受けても良くも悪くも”耐える”文化があります。しかしフィリピン人には耐えるという感性はかなり乏しく単に侮辱を受けたととられることもあります。
「日本の品質基準」を守るということは、フィリピン人の気質を理解し、彼らの風習や文化を守った上で、業務上の改善点を明確にし、常に管理するための努力を続けています。
日本の岐阜大学との共同研究員時代は
(a)イーストと乳酸を含む発酵プロセスの予備調査
(b)有機酸とタンパク質を決定する分光測光法分析
(c)たんぱく質の測定
(d)HPLCを用いたバイオ・ノーマライザーの有効成分をクロマトグラフィーで測定
(e)バイオノーマライザーの科学的、生物学的分析
(f)電気泳動によるたんぱく質の識別
(g)酵素を媒介としてバイオ・ノーマライザーの捕捉活性の測定
(h)バイオ・ノーマライザー抽出のα-グルコシデースの活動測定によるバイオ・ノーマライザーの抗突然変異性の影響について研究 をテーマに行っていました。
その頃、大里 章 博士を中心に、ノーベル生理学・医学賞を授与されたフランスのリュック・モンタニエ博士、アメリカのパッカー博士などがバイオ・ノーマライザーの研究に没頭しており、光栄にも私もその一員に迎え入れられました。
今の私の責任は、顧客へ高品質の商品を絶えず届け、クライアントの要求と要望を常に満たすという、会社のゴールと一致するバイオ・ノーマライーザー製造工 程の継続的な改善に没頭することです。そのために、自身の職務をよく果たし、共通の利益を心に留め共通のゴールを目指し働くことでスタッフ間の総合的な努力を促しています。
専門資格 Professional Qualification |
微生物学者 | Microbiologist | |
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学歴 Academic Qualification |
1982 |
生物化学の学位・卒業 フィリピン大学 マニラ校 |
Graduate of B.S. Biological Sciences |
1984-1986 | 微生物学の修士 フィリピン大学ディリマン校, Quezon City | M.S. Microbiology University of the Philippines-Diliman, Quezon City | |
1988-1989 | 国際的大学卒業後 微生物学コース ユネスコ及び日本政府がスポンサーとなり大阪大学、東京大学、 東北大学、九州大学、京都大学で開催 | International Post-Graduate University Course in Microbiology sponsored by UNESCO and Japanese Government held in Osaka University with cooperation of University of Tokyo, Tohoku University, Kyushu University and Kyoto University | |
職歴 Work Experience |
2009 | present: Presiden Bio-Normalizer Nutraceutical Corporation First Philippine Industrial Park, Sto. Tomas, Batangast |
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2007- 2008 | Manager A personal business on mushroom growing/cultivation and Part-time on consulting jobs |
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1996-2007 |
Researcher/ Asst. Plant Manager |
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1992-1996 | 研究員 株式会社三旺インターナショナル 岐阜 日本 |
1992-1996: Researcher Sun-O International, Inc Gifu, Japan |
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1992 |
研究員 Fil株式会社三旺インターナショナル Makati フィリピン |
Researcher |
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1990-1991 |
研究室 分析員 Templa & Associates Consultancy, マニラ |
Laboratory Analyst |
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1986-1988 |
研究助手 II 科学技術省 ASEAN 食品技術調査部 フィリピン大学 ディリマン校 食品化学部, Quezon City |
Research Assistant II |
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1988 |
研究室 分析員 Bendana, Brown, Pizarro and Associates Pasig, M.M. |
Laboratory Analyst |
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1984-1987 |
微生物と寄生虫の講義 フィリピン大学 ディリマン校, Quezon City |
Lecturer in Microbiology and Parasitology |
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1983-1984 |
動物学の講義 フィリピン大学 マニラ校 |
Lecturer in Zoology |
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Jun 1982-Dec 1982 |
研究職業体験 科学技術省 マニラ |
On-the-job Laboratory Training Department of Science and Technology, Manila |
新しい工場になって、製造工程が改善されました。 例えば原料の殺菌、ジュースの注入、発酵過程で利用する攪拌機などの性能が高まりました。高品質な健康食品を顧客に継続的に提供する会社として常に改善を心がけています。
フィリピン工場(BIO-NORMALIZER NUTRACEUTICAL CORP) で働くすべてのスタッフはいろいろな仕事をするために訓練されました。
1.ヘッド:工場管理者ー総責任者(管理、生産)
2.副工場管理者―工場管理者の補助
3.品質管理員―研究室責任、原料、製品、最終製品の分析
4.製造スタッフ―製造にかかわる
5.管理スタッフ―事務社業、書類の作成及び管理
6.多用途/運転手-配送サービス
と、最終製品の取扱いと準備から、関係がある製品またはサービス関連の業務のすべてにおいて各自が責任を全うするよう努めています。
バイオ・ノーマライザーでは、病気になった従業員の家族に、健康保険給付金のほかに小額の財政援助を行うなど、福利厚生にも日本らしい心配りがあり、他の外資系企業に比べても待遇が良く、従業員は幸せを感じながら、会社の運営に全力で取り組んでいます。